大崎事件と再審法改正講演会

  徳島弁護士会主催の「大崎事件と再審法改正講演会」に参加しました。
 1979年、鹿児島県大崎町で原口アヤ子さんの義弟・四郎さんが自宅横の牛小屋の堆肥の中から遺体で発見されました。保険金目的の殺人事件として逮捕されたアヤ子さんは、40年以上無実を訴えています。
 アヤ子さんがえん罪となった経緯について、鴨志田弁護士が講演しました。詳しく書かれた本は約700ページ。じっくり読みたいと思います。
 トークセッションでは、再審無罪を勝ち取ったえん罪被害者の青木惠子さん(東住吉事件)と、西山美香さん(湖東記念病院事件)が自白を強要された状況などを話されました。
 客観的な証拠よりも自白を重視したり、検察官が隠して出さない証拠があるなど、えん罪になってしまえば無罪にするのが非常に難しいことを改めて実感しました。

 私は、北陵クリニック事件で逮捕された守大助さんを支援する会で活動していますが、誰でも突然えん罪被害者になり、日常生活を奪われる怖さを知りました。
 誰でもなり得る、えん罪被害者の救済のため、再審法の改正をめざす請願運動にも取り組んでいますが、徳島県では24市町村のうち、8市町の議会で意見書が採択されています。さらに増えるようがんばりたいです。