徳島市議会は本日閉会しました

プレミアム桟敷の建築基準法違反や、確定申告の処理遅れについて、謝罪・反省をしない内藤市長に対して、責任を問う「問責決議案」を提出しました。

提出者は小野・石部・増田・古田・船越・渡邊・平岡・山本議員
賛成討論は加戸・多田議員が行いました。

また、私は追加提出議案、危機管理センターの工事委託契約の締結について反対討論を行いました。
総事業費のうち、大半を占める電気・機械工事の許可を持たないJVが選定されたこと。応募1社のみの競争のない選定が繰り返されていることは問題です。

採決は記名投票で行いました(加村議長を除く)
●内藤市長の問責決議案に賛成、追加提出議案に反対は 11名
古田・船越・渡邊・平岡・加戸・小野・石部・増田・多田・山本・長田

●内藤市長の問責決議案に反対、追加提出議案に賛成は 18名
岡・須見・美馬・黒田・佐々木・斉藤・大西・井上・武知・春田・森本・土井・岸本・明石・藤田・黒下・梯・本田

全国的に大きく報道された失態。
市長に責任がないという議員が多数を占める議会は異常です。

            

 



          内藤市長に対する問責決議

 内藤佐和子徳島市長のこれまでの選挙公約反故行動や政治姿勢は民主主義の根幹を揺るがすものであり、市長としての資質に著しく欠けるものである。また、今議会本会議質問の答弁や記者会見の内容は、市長としての責任を理解しているものとは到底思えない。よって、以下の2点において、内藤市長に対する問責決議を提案する。
 1、2023徳島市阿波おどりにおいて、プレミアム桟敷席が建築基準法違反で検査済証の交付を受けない違法建築のまま観客を入れ実施した件について、観光庁が補助金5,500万円の妥当性について、改めて判断するため聞き取り調査に入る中、市長は自信に報告がなかったという立場を貫き、その責任を建築指導課や都市建設部に負わせたまま、自らが市長として市民に対して説明責任も果たさず謝罪することもなかった。この観光庁の観光再始動事業は、国や地方自治体が所轄することが補助金交付の要件であり、民間事業者が交付を受ける場合でも、地方自治体などが事業の主催や共催となる必要があったため、徳島市としての責任は免れないものであるにもかかわらず、市長としての発言が全くないままである。
 2、市の2022年分の確定申告処理が期限までに終わらず、2023年度の住民税や国民健康保険料、介護保険料の算定などに影響が出た問題についても、それを公表したのは1か月後、また、前年のトラブルは記者に質問されてから明かすという市の隠蔽体質を露呈した。さらに、発覚直後の6月28日の定例記者会見で、この件に関する記者質問に答えたのはほとんど住民税課長であり、内藤市長は指名されてからようやく「報告は受けていた。大丈夫だと思っていたが、2度と起こらないよう真摯に対応したい」と発言するのみで、7月11日の定例記者会見では「その時点では報告は受けていなかった」とまるで他人ごとのような発言を繰り返し、謝罪の言葉すらなかったことに加えて、今議会においても、この件に関する責任は財政部長に負わせ、市長自ら答弁も謝罪もなかった。このことで市民の本市に対する不信感は、ますます大きくなってている。
 このように責任を取るべき市長が責任を取らないという状況によって、本市の組織統制が崩壊し、事務執行に影響が出ていることは明確である。
 以上の理由により、内藤市長に対して、深い反省と責任を痛感していただくとともに、市長としての責任を問うものである。
  以上、決議する。






追加提出議案反対討論

 日本共産党徳島市議団の渡辺亜由美です。市議団を代表しまして、追加提出議案「工事委託契約の締結について」反対の立場で討論を行います。
 これは、危機管理センターの新築工事を飛島・美土利特定建設工事共同企業体に委託する予算64億7,460万円です。
 実施要領には、「本事業で防災棟内に整備する電気設備や空調設備、給排水設備などのインフラ設備は、防災棟だけでなく本庁舎の既存設備の更新も意図したものであり、本庁舎機能を維持したまま、防災棟との整備ルート構築およびルート切換作業を必要とするため、非常に高い精度の施行計画が求められる」と書かれています。
 この非常に高い精度が求められている電気設備工事は、総事業費、税抜きで58億円のうち、16億円を占めています。空調や給排水設備などの機械工事は12億円を占めています。
 電気・機械工事を合わせると28億円になり、総事業費の大半を占める重要な部分というのは明らかです。
 ところが、飛島建設四国支店と美土利建設は、電気工事の許可も機械工事の許可も持っていないことが判明しました。
 担当課は、このことについて総務委員会では、建築一式工事なので許可がなければ下請けに発注できるので問題ない。建築一式工事なので、許可のあるなしは、資格参加要件に求めていないと繰り返し答弁されました。
 その一方で、何か起きたときは代表者の飛島建設四国支店が責任を負う、高い精度が求められているからこそ、総合的に監督して、ミスのないよう全体を統括するとのことですが、許可を持たないのに、一体どうやって管理監督し、何か起きたとき全責任を負えるのでしょうか。理解できません。
 また、今回の募集は、先に選定されていた西松建設が突然辞退したための再募集であり、辞退した理由は未だ分かりません。
 先の応募が西松建設JV 1社だけだったので、今回の再募集は複数の業者で選定すると言っていたにもかかわらず、今回も応募は1社のみで、飛島・美土利JVしかありませんでした。
 競争にならない選定が繰り返されていることも非常に問題ではないでしょうか。
 よって、追加提出議案「工事委託契約の締結について」には反対です。
 議員各位のご賛同をお願いしまして、私の反対討論を終わります。