講演会「元自衛隊が語る自衛隊のリアル」

5月3日、とくぎんトモニプラザで「9条の会徳島」主催で行われました。

爽やかなお天気に恵まれたGWのさ中、約270名が参加。

海外で働く日本人は「憲法9条の防弾チョッキ」で守られていることを身をもって感じていることや、心に傷を負った帰還兵の自殺は戦死者より多いなど、平和憲法9条の尊さ、戦争の愚かさを改めて感じました。

元自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さんのお話の一部を紹介すると、

石垣島が侵攻された場合を想定した奪回のための作戦分析をしている防衛省の文書には
「2000人の自衛隊普通科連隊が事前配備された石垣島に、敵4500人規模の海空戦力が上陸し、どちらか一方の残存率が30%になるまで島内6カ所で戦闘を実施した場合、兵力数は自衛隊538人に対し敵2091人で劣勢に。だが、敵の増援部隊が到着するまでに約1800人規模の陸自戦闘部隊を上陸させれば、最終的な兵力は自衛隊899人に対し敵679人で優勢。その結果として、約2000人の部隊を増援すれば奪回可能」と分析。

しかし、軍事の常識では、残存率7割で全滅、5割で壊滅とされているそうです。残存率3割では玉砕の状態(玉砕するまで戦えということか? )ここからの戦力復活などあり得ないことが、よりによって防衛省の文書に書かれている等、無茶苦茶な実態が紹介されました。